
三脚を買おうとすると、最初にかなり迷います。
「軽い三脚がいいのか」「しっかりした三脚がいいのか」「旅行にも持っていけるものがいいのか」「夜景や風景でブレないものがいいのか」。スペック表を見ても、重さ、耐荷重、収納長、段数、カーボン、雲台など、見るところが多すぎますよね。
先に結論から言うと、三脚は1本ですべてを満たそうとすると中途半端になりやすいです。
僕は今回、用途を分ける前提で次の2本を選びました。
- ガチ撮影用:Leofoto LSR-324C
- 旅行・軽めの持ち出し用:VANGUARD VESTA TB 204CB
この2本は、同じ三脚でも方向性がかなり違います。LSR-324Cは安定感を重視してじっくり撮るための三脚。VESTA TB 204CBは、旅先で「持っていけること」を優先する軽量三脚です。
この記事では、カメラ初心者にも分かるように、ガチ撮影用三脚と旅行用三脚の違い、2本をどう使い分けるか、三脚選びで失敗しやすいポイントをまとめます。
結論:三脚は「安定性」と「持ち運びやすさ」を分けて考える
三脚選びで一番大事なのは、安定性と軽さは基本的に両立しにくい、ということです。
重くて太い三脚は安定します。でも、旅行や街歩きでは持ち出すのが面倒になります。
軽くて小さい三脚は持ち運びやすいです。でも、風が強い場所や望遠レンズ、長時間露光では不安が出やすくなります。
つまり、三脚は「どれが最強か」ではなく「今日は何を撮るか」で選ぶ道具です。
| 用途 | 優先すること | 向いている三脚 |
|---|---|---|
| 夜景・風景・朝夕の本気撮影 | 安定性、高さ、剛性 | Leofoto LSR-324C |
| 旅行・一人旅・街歩き | 軽さ、収納性、持ち出しやすさ | VANGUARD VESTA TB 204CB |
| 自宅・室内撮影 | 高さ調整、設置しやすさ | どちらも可 |
| 望遠レンズ使用 | ブレにくさ、脚の太さ | Leofoto LSR-324C |
| 荷物を減らしたい撮影散歩 | 重量の軽さ | VESTA TB 204CB |
三脚を買って後悔しやすいのは、「軽さだけで選んだらブレる」「安定性だけで選んだら持ち出さない」というパターンです。
だから今回は、役割を分けて2本体制にしました。
Leofoto LSR-324Cはガチ撮影用として選んだ三脚
Leofoto LSR-324Cは、しっかり撮りたい日に使う三脚です。
主なスペックは次の通りです。
| 項目 | Leofoto LSR-324C |
|---|---|
| 素材 | カーボン |
| 脚最大径 | 32mm |
| 段数 | 4段 |
| 全伸長 | 約1,720mm |
| 伸長 | 約1,400mm |
| 最低高 | 約90mm |
| 収納高 | 約515mm |
| 重量 | 約1,540g |
| 耐荷重 | 約15kg |
| ロック方式 | レバーロック |
この三脚の魅力は、軽量コンパクトというより「安心してカメラを預けられること」です。
α7 IVに24-70mm F2.8 GM II、70-200mm F2.8 GM II、FE 135mm F1.8 GMのようなレンズを使うと、軽い三脚では少し不安が出ます。特に風がある場所、夜景、長秒露光では、三脚の弱さがそのまま写真に出ます。
LSR-324Cは脚が太く、耐荷重にも余裕があります。三脚を立てたときの安心感があるので、夜景や風景でじっくり構図を作る撮影に向いています。
LSR-324Cが向いている撮影

LSR-324Cは、次のような撮影に向いています。
- 夜景撮影
- 朝焼け・夕焼け撮影
- 風景撮影
- 長時間露光
- 望遠レンズを使う撮影
- 星空やブルーアワーの撮影
- じっくり構図を追い込む撮影
- 車移動や撮影目的の外出
特に、夜景や朝夕の撮影では「三脚がしっかりしている」という安心感がかなり大事です。
撮影中に少し風が吹いたり、シャッターを切ったあとに微妙に揺れたりすると、家に帰って写真を見たときにがっかりします。現場では気づかなくても、パソコンで拡大するとブレていることがあります。
こういう失敗を減らしたいなら、ガチ撮影用の三脚はしっかりしたものを選んだ方がいいです。
LSR-324Cの正直なデメリット
LSR-324Cは頼れる三脚ですが、万能ではありません。
正直なデメリットは、気軽に持ち出すには大きいことです。
- 約1.54kgある
- 収納高が約51.5cmある
- 旅行バッグに入れるには存在感がある
- 街歩きでずっと持つと疲れる
- 雲台を付けるとさらに重くなる
- 気軽なカフェ巡りや一人旅には少し大げさ
三脚は「持って行けば使える」道具ですが、「持って行く気になるか」がかなり重要です。
LSR-324Cは、今日はちゃんと撮るぞ、という日に持ち出す三脚です。逆に、なんとなく散歩しながら撮る日には、少し重く感じると思います。
VANGUARD VESTA TB 204CBは旅行用として選んだ三脚
VANGUARD VESTA TB 204CBは、旅行や軽めの持ち出し用に選んだ三脚です。
主なスペックは次の通りです。
| 項目 | VANGUARD VESTA TB 204CB |
|---|---|
| 素材 | カーボン |
| 脚最大径 | 20mm |
| 段数 | 4段 |
| 伸長 | 約1,300mm |
| 収納高 | 約375mm |
| 重量 | 約780g |
| 耐荷重 | 約3kg |
| ロック方式 | ツイストロック |
| 雲台 | VESTA T-46ボール雲台 |
この三脚の魅力は、何より軽いことです。
約780gで収納時も約37.5cmなので、リュックやキャリーケースに入れやすいです。旅行先で「三脚も一応持っていこう」と思えるサイズ感なのが大きいです。
三脚は、どれだけ性能が良くても家に置いてきたら意味がありません。旅行用では、安定性よりも「持って行けるかどうか」が大事になる場面があります。
VESTA TB 204CBが向いている撮影

VESTA TB 204CBは、次のような撮影に向いています。
- 一人旅
- 旅行先での記念写真
- 軽めの夜景撮影
- カフェやホテルでの物撮り
- 風が弱い場所での風景撮影
- ミラーレスと軽めのレンズの組み合わせ
- 荷物を増やしたくない撮影散歩
たとえば江ノ島や鎌倉のように、歩く時間が長い撮影では、重い三脚はかなり負担になります。
一人旅でカメラ、レンズ、財布、飲み物、モバイルバッテリーまで持つと、三脚の重さは想像以上に効いてきます。そういうとき、軽い三脚はかなり助かります。
旅行撮影の荷物については、こちらの記事でもまとめています。
VESTA TB 204CBの正直なデメリット
VESTA TB 204CBは旅行には便利ですが、ガチ撮影用としては割り切りが必要です。
正直なデメリットは次の通りです。
- 風が強い場所では不安が出やすい
- 望遠レンズや重いレンズでは慎重に使いたい
- 高さが足りない場面がある
- 脚が細いので、全段伸ばすと安定感は落ちる
- 長秒露光では場所と使い方を選ぶ
耐荷重は約3kgありますが、耐荷重の数字だけで安心しすぎない方がいいです。
三脚は「載せられるか」と「ブレずに撮れるか」が別です。特に70-200mmクラスのレンズや、風がある海沿いでは、軽量三脚だと不安が出やすくなります。
VESTA TB 204CBは、あくまで旅行先に持っていける軽量三脚。ガチの夜景や風景では、LSR-324Cの方が安心です。
ガチ撮影用と旅行用の違い
三脚選びで迷うなら、まずこの違いを押さえると分かりやすいです。
| 比較項目 | ガチ撮影用三脚 | 旅行用三脚 |
|---|---|---|
| 優先すること | 安定性 | 携帯性 |
| 重さ | 重くてもOK | 軽いほど助かる |
| 脚の太さ | 太い方が安心 | 細くても持ち運び優先 |
| 高さ | 目線近くまで欲しい | 多少低くても妥協できる |
| 収納サイズ | 大きめでもOK | バッグに入ることが重要 |
| 向いている撮影 | 夜景、風景、望遠、長秒露光 | 旅行、街歩き、記念写真 |
| 失敗しやすい点 | 重くて持ち出さない | 軽すぎてブレる |
どちらが正解というより、使う場面が違います。
ガチ撮影用は、写真の成功率を上げるための三脚。旅行用は、撮影チャンスを逃さないための三脚です。
初心者が三脚を選ぶときに見るべきポイント
初心者が三脚を選ぶときは、細かいスペックよりも次の5つを見れば大丈夫です。
1. 持ち出せる重さか
三脚は持ち出してこそ意味があります。
どれだけ安定していても、重すぎて家に置いていくなら出番は減ります。旅行用なら1kg前後まで、本気撮影用なら1.5kg前後から上を目安にすると考えやすいです。
2. 使うカメラとレンズに対して余裕があるか
耐荷重は、ギリギリではなく余裕を見た方が安心です。
α7 IVに重いGMレンズを付けるなら、軽量三脚よりも脚が太い三脚の方が安心です。耐荷重だけでなく、脚の太さも見てください。
3. 収納サイズが自分のバッグに合うか
旅行用では収納サイズがかなり大事です。
37.5cmならバッグに入れやすいですが、50cmを超えると外付けや専用ケースでの持ち運びになりやすいです。旅先ではこの差が大きいです。
4. 高さが足りるか
低すぎる三脚は、撮影時にかがむ必要があります。
ただ、旅行用なら多少低くても我慢できます。ガチ撮影用なら、できれば目線に近い高さまで伸びる方が快適です。
5. どんな撮影で使うか決まっているか
三脚は目的が決まると選びやすいです。
- 夜景を撮りたい
- 風景をじっくり撮りたい
- 一人旅で自撮りしたい
- カフェで物撮りしたい
- 望遠レンズを使いたい
目的が曖昧なまま買うと、軽さと安定性のどちらも中途半端になりやすいです。
僕ならこう使い分ける
今回の2本は、僕ならこう使い分けます。
| 撮影シーン | 持っていく三脚 | 理由 |
|---|---|---|
| 夜景を本気で撮る | LSR-324C | ブレを減らしたいから |
| 朝焼け・夕焼けの風景 | LSR-324C | 構図をじっくり作りたいから |
| 70-200mmや135mmを使う | LSR-324C | レンズが重く、安定性が必要だから |
| 江ノ島・鎌倉の一人旅 | VESTA TB 204CB | 歩く時間が長いから |
| 旅行先で記念写真 | VESTA TB 204CB | 軽くて持って行きやすいから |
| カフェやホテルで物撮り | VESTA TB 204CB | 小型で扱いやすいから |
| 車移動の撮影 | LSR-324C | 重さを気にしなくていいから |
| 電車移動の撮影 | VESTA TB 204CB | 荷物を減らしたいから |
特に一人旅では、撮影機材が重くなるほど行動力が落ちます。
写真を撮る前に疲れてしまうと、せっかくの撮影が楽しくなくなります。旅行用三脚は、最高画質のためというより「撮影を続ける体力を残すため」に選ぶ感覚です。
江ノ島周辺の撮影スポット記事とも相性がいいテーマなので、旅行撮影の導線としても使いやすいです。
三脚で失敗しやすい使い方
三脚は立てれば必ずブレない、という道具ではありません。
初心者がやりがちな失敗は次の通りです。
- 軽量三脚を風の強い場所で全段伸ばす
- センターポールを上げすぎる
- カメラを付けたまま三脚を持って移動する
- 雲台のロックが甘い
- 地面が柔らかい場所で脚を確認しない
- シャッターを押す瞬間にカメラを揺らす
特に軽量三脚では、センターポールを上げすぎると安定感が落ちます。
旅行先では高さが欲しくなりますが、ブレを減らしたいなら脚を低めにして使う方が安全です。風がある場所では、バッグを三脚に吊るして重りにするのも有効です。ただし、バッグが風で揺れると逆効果になることもあります。
三脚と一緒にあると便利なもの
三脚を使うなら、次のものもあると撮影が楽になります。
- リモートシャッター
- 予備バッテリー
- 小型ライト
- レンズクロス
- 三脚ケース
- アルカスイス互換プレート
- 水準器またはカメラ内の電子水準器
夜景や風景では、シャッターを押すだけでもカメラが少し揺れることがあります。セルフタイマー2秒でも代用できますが、リモートシャッターがあるとより快適です。
夜景撮影の設定やF値の考え方が分からない場合は、まずF値の基本を押さえておくと三脚撮影も理解しやすくなります。
結局どっちを買うべき?
結論は、撮影目的で決めるのが一番です。
夜景、風景、望遠、長秒露光をしっかり撮りたいなら、Leofoto LSR-324Cのような安定感のある三脚を選ぶのがおすすめです。
旅行、一人旅、街歩き、カフェでの物撮りが中心なら、VANGUARD VESTA TB 204CBのような軽量三脚の方が出番は増えると思います。
最初の1本として選ぶなら、自分がよくする移動手段で考えると失敗しにくいです。
- 車移動が多い:安定性重視でLSR-324C寄り
- 電車移動・徒歩が多い:携帯性重視でVESTA TB 204CB寄り
- 夜景を本気で撮りたい:LSR-324C寄り
- 旅行先で少し使いたい:VESTA TB 204CB寄り
- 重いレンズをよく使う:LSR-324C寄り
- 荷物を軽くしたい:VESTA TB 204CB寄り
三脚は、スペック上の正解よりも「自分が持って行くかどうか」が大事です。
よくある不安と回答
初心者でも三脚は必要ですか?
夜景、風景、記念写真、自撮りを撮りたいなら必要です。
ただし、日中のスナップだけなら最初から必須ではありません。ブレや構図を安定させたい場面が増えてきたら、三脚の出番です。
軽い三脚だけで十分ですか?
旅行や日中の撮影なら十分な場面もあります。
ただし、風が強い場所、望遠レンズ、夜景の長秒露光では不安が出ます。軽い三脚は便利ですが、万能ではありません。
高い三脚を買えばブレませんか?
高い三脚でも、使い方が悪いとブレます。
センターポールを上げすぎたり、風の強い場所で細い脚を全段伸ばしたりすると、安定感は落ちます。三脚は性能だけでなく、使い方も大事です。
旅行にLSR-324Cを持って行くのはありですか?
撮影が旅の目的ならありです。
ただし、観光や食べ歩きも楽しむ旅行では重さが気になると思います。移動が長い旅行なら、VESTA TB 204CBの方が現実的です。
VESTA TB 204CBで夜景は撮れますか?
撮れますが、条件を選びます。
風が弱い場所、軽めの機材、低めの高さで使うなら十分使えます。海沿いや強風、重い望遠レンズではLSR-324Cの方が安心です。
まとめ:三脚は「1本で全部」より「用途で分ける」と後悔しにくい
三脚選びで大事なのは、軽さと安定性のどちらを優先するかです。
Leofoto LSR-324Cは、夜景や風景をじっくり撮るガチ撮影用。脚が太く、耐荷重にも余裕があり、カメラを安心して預けやすい三脚です。
VANGUARD VESTA TB 204CBは、旅行や一人旅に持っていきやすい軽量三脚。安定性ではガチ撮影用に負けますが、持ち出しやすさではかなり魅力があります。
僕はこの2本を、次のように考えています。
- 写真の成功率を上げたい日:LSR-324C
- 撮影チャンスを逃したくない旅:VESTA TB 204CB
三脚は、家に置いておくための道具ではありません。自分の撮影スタイルに合った1本を選ぶことが、結果的に一番写真を増やしてくれます。
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参考情報
- Leofoto Japan LSR-324C 製品ページ
- VANGUARD VESTA TB 204CB 製品ページ

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