
はじめに
「α7IVで動画を撮りたいけど、どこをどう設定すればいいか分からない」
α7IVはスチル(写真)だけでなく、本格的な動画撮影もできるカメラです。でも動画専用の設定項目が多く、最初はどこから手をつければいいか迷います。
ぼく(チュートラール)が実際に使っている設定を、理由とあわせて解説します。
設定① 動画モードへの切り替え
まず動画撮影の基本から。
α7IVには「静止画モード」「動画モード」「S&Qモード(スロー&クイック)」があります。
モードダイヤルを「動画(動画カメラアイコン)」に切り替え
動画モードに入ると、露出モードや記録設定が動画専用の設定に切り替わります。静止画と動画で設定を完全に分けて管理できるのがα7IVの便利な点です。
設定② 記録フォーマット:4K 30p XAVC S
まず解像度とフレームレートを決めます。
| 設定 | 用途 |
|---|---|
| 4K 24p | 映画的な滑らかな映像。映像作品・Vlog向け |
| 4K 30p | YouTube・SNS投稿のスタンダード。ぼくのメイン設定 |
| 4K 60p | 滑らかでリアルな映像。スポーツ・ライブ動画向け |
| FHD 120p | スローモーション素材を作りたいとき |
MENUボタン → 動画設定 → 動画ファイル形式
→ XAVC S 4K
MENUボタン → 動画設定 → 動画記録設定
→ 4K 30p 60M(または 4K 30p 100M)
XAVC Sとは: SONYが開発した動画ファイル形式。高圧縮でも画質を保ちやすく、YouTubeへの書き出しにも向いています。
初心者は4K 30pから始めるのが最もバランスが良いです。
設定③ 手ぶれ補正:アクティブ手ぶれ補正
α7IVはボディ内5軸手ぶれ補正(IBIS)を搭載しています。動画撮影時はさらに電子的な補正を加えることができます。
MENUボタン → 動画設定 → 手ぶれ補正
→「アクティブ」
| 設定 | 補正強度 | 画角への影響 |
|---|---|---|
| オフ | なし | 影響なし |
| スタンダード | 中程度 | わずかにクロップ |
| アクティブ | 強力 | 画角が少し狭くなる(約10%) |
ぼくは歩きながら撮るVlog用途ではアクティブ、三脚使用時はオフにしています。
設定④ ピクチャープロファイル:PP0(初心者)またはPP10(S-Log3)
ピクチャープロファイル(PP)とは: 映像の色やトーンカーブをカスタマイズできる設定。動画のカラーグレーディング(色調整)の基盤になります。
MENUボタン → 動画設定 → ピクチャープロファイル
| PP | 特徴 | 対象 |
|---|---|---|
| PP0(オフ) | カメラの標準色。そのままで見栄えがいい | 初心者・編集をしない人 |
| PP3/PP4 | 映画的なフラットな色。編集で色を足す | 編集に慣れてきたら |
| PP10 | S-Log3。ダイナミックレンジが最大限広がる | カラーグレーディング必須 |
S-Log3とは: 明暗の情報を最大限保持するためのガンマカーブ。そのまま見るとグレーで眠たい映像になるため、必ず後からカラーグレーディングが必要です。
初心者はPP0から始めて、撮ってすぐSNSに上げるのが一番ストレスがありません。
設定⑤ 動画時のAF設定
動画撮影では、静止画とは別のAF設定が効いてきます。
MENUボタン → 動画設定 → AF遷移速度
→ 3(標準)〜 5(速め)
MENUボタン → 動画設定 → AF被写体追従感度
→ 3(標準)
AF遷移速度とは: 動画撮影中、ピントが移動するときのスピード。数値が大きいほど素早くピントが切り替わります。
ぼくは遷移速度3〜4で使っています。速すぎるとピントの行き来が目立ってしまうため、Vlogには3〜4が自然に見えます。
設定⑥ SDカード:記録に耐えられる速度を選ぶ
4K動画は大量のデータを連続書き込みするため、SDカードの速度が不足すると記録が止まります。
α7IVで4K動画を撮るなら:
| 記録設定 | 必要な最低速度 |
|---|---|
| 4K 30p 60M | UHS-I V30以上 |
| 4K 60p 100M | UHS-II V60以上 |
| 4K 120p | CFexpress Type A推奨 |
ぼくはSony TOUGH CFexpress Type A(M)またはSony TOUGH UHS-II V90を使っています。書き込みエラーを避けるためにも、動画メインなら対応カードへの投資が確実です。
動画設定まとめ早見表
| 用途 | 解像度/フレームレート | ピクチャープロファイル | 手ぶれ補正 |
|---|---|---|---|
| YouTube(汎用) | 4K 30p | PP0 | スタンダード |
| Vlog(歩き撮り) | 4K 30p | PP0 | アクティブ |
| カラグレ前提 | 4K 24p | PP10(S-Log3) | スタンダード |
| スロー素材 | FHD 120p | PP0 | アクティブ |
まとめ
- 記録フォーマットはXAVC S・4K 30pが初心者のスタート点
- 手ぶれ補正は用途に合わせて:歩き撮りはアクティブ、三脚はオフ
- ピクチャープロファイルは最初PP0(オフ)で問題ない
- AF遷移速度は3〜4が動画では自然
- 4K撮影にはV60以上のSDカードが必要
まず4K 30p+PP0+アクティブ手ぶれ補正で撮り始めて、慣れてきたらS-Log3に挑戦してみてください。
チュートラール / ブログ「αの視点」
使用機材:SONY α7IV・SONY α7C II
※メニュー表記・設定項目はファームウェアのバージョンによって変わる場合があります。

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